肩関節外科

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その痛み『五十肩』と呼ばれてませんか?
痛みの原因を見つけ最適な治療法を導きます。

「五十肩ですね」と診断され、湿布や痛み止め、あるいは漫然としたリハビリを続けておられませんか?

『五十肩』という言葉は江戸時代から使われている俗称であり、現在の医学(日本整形外科学会や日本整形外科超音波学会など)においても正式な疾患名ではないとされています。

肩の痛みには、腱板断裂・関節の癒着・石灰沈着など、必ず明確な「原因」があります。 当院では『五十肩』という曖昧な病名は使わず、レントゲンやエコー、伝達麻酔といった技術を駆使して正確な診断を行い、患者様の状態に応じた最適な治療を選択いたします。

こんな事でお困りではないですか?

  • 肩を動かすと痛い
  • 腕が上がらない
  • 後ろに手が回らない
  • 夜中に肩が痛くて目が覚める
  • 注射やリハビリを受けても改善しない

当院の強みと連携体制

大阪ショルダーチーム所属

当院は、大阪公立大学肩関節グループを中心とした専門医集団「大阪ショルダーチーム」の一員です。当院は保存療法に特化しておりますが、保存療法での改善が難しいと判断した場合には、関連病院へ速やかにご紹介いたします。
また、術後のリハビリテーションについても、当院の肩専門の理学療法士が責任を持って対応し、一貫した質の高い医療を提供いたします。

大阪ショルダーチームについて

大阪ショルダーチームサイトへ移動

肩関節疾患に対する①臨床、②教育、③研究を追求する整形外科医(肩外科医)と肩専門理学療法士の集団が、大阪の地で一丸となって活躍する目的で結成されたチーム。肩の手術のスペシャリストと肩のリハビリテーションのスペシャリストです。

Johnson & Johnson
肩関節専門病院 指定

Johnson&Johnson認定肩関節専門病院サイトへ移動

当院は、世界的な医療機器メーカーであるJohnson & Johnson社より「肩関節専門病院」の指定を受けています。これは、当院の肩関節診療における高い専門性と実績が認められた証です。

代表的な肩の疾患と治療方針

インピンジメント症候群

インピンジメントとは「衝突」という意味です。骨の棘(とげ)が飛び出したり、腱板に炎症が起きたりすることで、肩甲骨と上腕骨が引っかかり、痛み(疼痛)を引き起こします。この状態を放置すると腱板断裂や拘縮肩といった重症疾患へ進行する恐れがあるため、この段階で適切に治療することが重要です。

治療方針

手術が必要になる可能性は非常に低く、国際的な学術誌でも手術は不要であるとの報告があります。当院ではブロック注射に加え、専門的なリハビリテーションを徹底して行い、保存療法での改善を目指します。万が一、改善が見られない場合には関連病院をご紹介し、手術加療を検討します。

腱板断裂

腱板(けんばん)とは、肩甲骨と上腕骨をつないでいる筋のことです。この腱板の機能は上腕骨を安定化させ、腕をスムーズに上げるための重要な役割を担っています。腱板の断裂を放置すると、断裂サイズが拡大したり、変形性関節症に進行したりするリスクがあるため、初診時に腱板の状態を正確に評価することが非常に大切です。

治療方針

初診時にエコーを用いて、断裂の有無をその場で確認します。断裂がある場合は、原因(加齢性か外傷性か)を明らかにし、断裂サイズ、年齢、活動レベルに合わせたオーダーメイドの治療を行います。一般的にはまずは保存療法(ブロック注射・リハビリ)を行います。大半は3-6か月で症状が落ち着くため、その後は定期的に腱板断裂のサイズアップがないか、変形性関節症が起きてないかを慎重に観察していきます。

60歳未満の若年層の方には手術をお勧めしますが、お仕事の都合等で困難な場合は、保存療法での対応も可能です。

石灰沈着性腱板炎

腱板に石灰が沈着することで腱板内の圧が上昇し、強い痛みを生じる疾患です。急性型と慢性型に分類され、急性型では夜間痛が強く眠れない、腕を上げることができないといった強い症状がみられます。一方、慢性型では腕を挙げた際の引っかかりや、服の着脱時の痛みなどが中心となり、急性型ほどの強い痛みは伴いません。

石灰除去前と石灰除去後

治療方針

急性型では、石灰を除去することで症状が大きく改善します。当院ではエコーを用いて石灰の位置を正確に把握し、的確な除去治療を行います。患者様のご希望に応じて伝達麻酔を併用し、痛みに配慮した治療が可能です。慢性型の場合、石灰が症状の主な原因であれば除去を行いますが、石灰が小さすぎる場合や症状との関連が低い場合には、無理に除去せず他の治療で対応します。
石灰沈着性腱板炎は再発が多い疾患であるため、単に石灰を除去して終わりではなく、その後の肩関節の状態を評価し、再発しにくい状態まで導くことが重要です。当院では治療後も状態に応じたフォローを行い、再発や悪化を防ぐ管理を重視しています。
当院は多くの医療機関から紹介をいただいており、石灰除去術は年間約150件の実績があります。豊富な経験をもとに、適応の判断から治療後のフォローまで一貫して対応しています。

凍結肩(拘縮肩)

強い痛みがある状態で放置されたり、「五十肩」として漫然とした治療が続けられた場合に起こる状態で、「肩疾患の成れの果て(最終的な病態)」とも言われます。関節を包む袋(関節包)が厚く硬くなり、癒着してしまった状態です。当院へのご紹介が最も多い症例の一つです。

治療方針

保存療法・サイレントマニピュレーション・手術療法といった選択肢があります。近年サイレントマニピュレーションが普及していますが、すべての症例に適応するわけではありません。状態によっては、保存治療や手術が適している場合もあります。当院では、拘縮の程度や期間、年齢、骨密度などを総合的に評価し、治療方針を決定しています。この判断には、肩関節に関する専門的な知識と経験が不可欠です。それぞれの患者様に最も適した治療を見極めます。

反復性肩関節脱臼

スポーツや転倒を機に脱臼を繰り返す状態で、若年者ほど再発率が高くなります。脱臼を繰り返すと軟骨が剥がれ、将来的に変形性関節症のリスクが高まるため、漫然とした放置は危険です。

治療方針

不安定性が高い場合は、早期の手術を推奨します。CTや造影MRI検査は、大阪ショルダーチームと連携して行います。

変形性肩関節症

軟骨がすり減り、骨同士が擦れ合って痛みを生じる疾患です。一般的には高齢の方に多いですが、反復性脱臼を放置した場合などは若年層でも起こり得ます。

治療方針

まずは保存療法を行いますが、保存治療に抵抗性がある場合は、年齢に応じて手術をお勧めします。その際は腱板断裂の有無で治療方針も異なりますのでエコーでの正確な診断が必須となります。手術が必要な際は、大阪ショルダーチームの中でも特に人工関節の実績が豊富な専門病院へご紹介いたします。従来の人工関節に加え、最新の「リバース型人工関節」の選択肢を含め、安定した治療成績が得られるようサポートいたします。

スポーツ障害肩

野球、水泳、バレーボールなどの競技者に多い疾患です。原因としてはさまざまありますが、オーバーユースや、関節内の炎症、前と後ろの筋肉や関節の袋のアンバランスで生じる場合がほとんどです。

治療方針

若年層の場合はオーバーユースが主因であることが多いため、「いかに安静を保てるか」が鍵となります。炎症の程度はエコーで的確に判断します。成人の場合は炎症や筋肉のアンバランスが複雑に絡み合っていることが多いため、ブロック注射やリハビリによる柔軟性の獲得を優先した治療を行います。

よくある質問

エコー(超音波)診断・治療

肩関節にとって「腱板」という組織は非常に重要な働きを担っていますが、レントゲンでは腱板の評価を行うことはできません。当院では初診時に必ずエコーを用いて、腱板の状態を正確に判断します。
さらに、エコーを用いて炎症が起きている部分をリアルタイムで特定し、ピンポイントで注射を行うことで、確実に痛みを取り除きながら治療を進めていきます。また、難治性とされる拘縮肩や石灰沈着性腱板炎に対しても、エコーを用いた特殊治療を行うことで、症状を劇的に改善させることが可能です。